【修理 電装編】
劣化配線の交換、点灯不良診断、リレー交換など。
↑からの続き
試運転準備は整いました。
の前に、写真撮る程ではないので撮影していないけど、ミッションオイル交換しています。
さて、実走。

今回の試運転は、距離を乗るというより、エンジンが完全に暖まった状態で点火系等問題出ないか確認しつつ、キャブレター調整をするという試運転。
あと、ケーブル類を新品に交換したので初期の伸びが出ることが多いので、クラッチ操作、シフトチェンジをあえて頻繁にしてケーブルの初期の伸びを試運転で出しちゃう目的も。
ハンドルパイプをグリスアップしたのでスムーズな操作感。
エンジンの方も調子よし。
この車両はノーマルの50s。
16歳の時に初めて購入した時に感じた遅さが、50歳になった今の自分には優しく感じる速度になっています。
今、あえてボアアップなどしないでノーマルの50sに乗る。
そして近所を散歩。
そんな選択肢もアリだよな。
と再確認しながらの試運転。
店に戻り、修理をした圧縮漏れ、クラッチカバーのオイル漏れがキチンと直っているかチェック。
結果はOK。
ケーブルも伸びは出なかったので後は、外してある細かいパーツを組みつつ、サービス作業で

ヘッドライトスイッチの配線を固定しているネジの増し締めと、スイッチ裏で配線が挟まったりしていないかチェック。
して正解。
茶色の配線が擦れて被膜が薄くなり中の銅線が薄っすら顔出している状態。
このままだとショートするので

薄くなった被膜へ熱収縮チューブを被せて対応。
トラブルを未然に防げて何より。
試運転しながら、

ハンドルの角度を真っ直ぐに調整したので、締めて

ボディー各所に残る自分の触った痕跡(汚れ)を落とすためにボディーを磨き、作業完了。
最後

お客様にお渡しする請求書と整備内容の写真をプリントアウトして、今回の修理作業はこれにて。
ここまで長々と書きましたが、K.B.SCOOTERSの修理作業はこんな感じで進めています。
今回の50sは比較的軽傷というか、作業自体軽めの作業で済みました。
が、車両によってはエンジンオーバーホールが必要だったり、メインハーネスに問題が出ていたり、ハンドチェンジのベスパ、製造されてから時間が経った車両ばかりなので、乗り方、保管環境、乗っていた間の整備履歴等で1台1台、状態は大きく変わります。
軽い修理のつもりでお預かりしたら大きな問題抱えていたり、オーナー様が気にされていた症状より、もっと別な箇所で深刻なトラブル抱えていたり、色々あります。
先ずは、車両を実際に見て問題点を洗い出し、お見積もり。
ただ、時には、特に電装修理に多いんですが
見積もりなき世界
お見積りにまつわる小話。
原因究明しながら不調を直す際、先に見積もり作れないってな時もあります。
その辺は、修理内容によってお客様に先に見積もり出来ないけどどうしますか?と聞いてからの作業になりますが。
何にせよ、お預かりして勝手に修理を進め、終わりましたよと請求書渡す。
みたいなことはありませんのでご安心下さい。
〒277-0017 千葉県柏市東柏2-11-3
営業時間 AM12:00~PM8:00
(日曜・祝日 AM11:00~PM7:00)
定休日:毎週水曜日・毎月第3木曜日