【ガタガタ、漏れ漏れ、それでも走る】 ベスパ125ET3・ 修理・試運転
今日は雨予報。
とりあえず乗っておきたい!という事で

昼食後に乗って来たのはベスパ125ET3。
エンジンがかからないとレッカーされてきた車両です。

インテークパイプを固定しているナットが緩み、インテークパイプがガタガタになっていたのが原因で不動状態になっていました。
シリンダーヘッドとシリンダーの間からも盛大に圧縮漏れ。
そちらも同時に修正、サクッといきたいところなんですが、この車両、長年の圧縮漏れでエンジンがデロデロ。
このまま外すとクランクケース内に異物混入する事は確実。

時間をかけて汚れを落とし

汚れを落としてからシリンダー、インテークパイプを外す。
圧縮漏れは、

シリンダーヘッドの面研だけではなく

シリンダー上部も面研。
そして問題は

鉄で出来ているインテークパイプが緩んだまま走行していた為、

アルミのクランクケースを削ってしまい、取り付け面がガタガタに摩耗していた事。
かなり時間をかけて当たり面を修正したけど、削れた痕跡は残る。
これ以上の修正は手じゃ無理。
クランクケースばらして機械加工しないとだめ。
痕跡は残ってはいるけど、紙のガスケットと液体ガスケットのコンビで漏れないところまでは修正できたでしょという事で、組んで実走にて確認。
試運転後、確認したけど大丈夫。
一安心。
と思ったら、イグニッションスイッチをオフにしてもエンジンが止まらない。
何故だ?と配線チェックしたら

あっさり解決。
その修理の際

ヘッドライト外したら、ソケットの端子のカシメが緩んでガタガタになっていたので修正。
少しはライト明るくなったかな?
もう少しグラつくと接触不良となるところだったので事前に発見できて良かった。
といった感じで修理完了。
この修理、バラす前の汚れ落とし、そして、クランクケースの修正にえらく時間使いました。
根本で、インテークパイプの取り付けが緩んで二次エアー吸い込んでる状態なのに、普通に走っちゃうベスパの大雑把なところに問題がありますね(笑)
盛大にシリンダーヘッドからの圧縮漏れもあったというのに。
不動になる前に乗っていないのでどれくらい調子取り戻したのかは謎だけど、オーナー様に喜んでもらえたら何よりなんですが。
止まる前と変わらないな、と思われたら、ちょっと切ないね。
といった感じでこれにて。
サヨウナラ

