物。刻まれる歴史。 by KBの遠藤

世の中に存在するのも全てに、浅く、深く、歴史が刻まれていますよね。
実は、昨日新入荷のお知らせをさせて頂いたベスパ50s、
K.B.SCOOTERSの前身「hashimoto」で販売されたベスパ50s
K.B.SCOOTERSの前身、hashimotoで販売されたベスパだったり。
当時の、hashimotoキーホルダーも
当時のhashimotoオリジナルキーホルダー
残っていたり!
K.B.SCOOTERS顧客リストを見てみたら、販売させて頂いたのは1995年。
結構、最近の事。と思ってしまいますが、今は2011年。
16年前なんですね~(冷たい汗にまみれた笑い)
ベスパ屋と呼ばれるお店の中では新参者な感じでいたんですが、もしかすると、そうでもないのかも・・・と思ってみたり。
hashimotoからK.B.SCOOTERSに名前が変わって、後に、体制が変わり、一つのお店にも、色々と歴史があるもんだと実感してみました。

っで、そんな事とは関係ないんだけど、久しぶりに、古本というものを手にする面白さを感じた事が最近ありました。
最近購入して読んでいる本、古本で購入したんですが、読み始めようかとページをめくった際、目に飛び込んできたのは
著者の署名と「室生朝子」宛の献本記載がある古本の見開きページ
著者の方の署名。
どうやら、贈呈本だったようです。
この本、ある小説家の晩年を丹念に調べて一冊の本にまとめた本なんですが、贈呈先の名前を見ると【室生 朝子】と書いてあります。
!!!
室生 朝子?
それって、小説【幼年時代】や【ふるさとは遠きにありて思ふもの】なんて詩で有名な室生犀星の娘じゃなかったっけ?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A4%E7%94%9F%E7%8A%80%E6%98%9F
と思って調べてみたら、やはり、室生 犀星の長女の確率99%。
室生犀星の事を室生朝子が書いていたりしたので、いつか機会があれば読んでみたいと思っていたから記憶の片隅に室生朝子という名前が引っかかっていてたんですが。
この時点で、自分が手にした本が渡ってきたルートが特定できてしまいましたね!

著者→室生朝子→某古本屋→自分。

室生朝子さんは既にこの世の方ではありません。
遺品整理の際、なんだかの形で古本屋へ流れたんでしょうね。
そんな事を思いつつ、手にした本を読むってのも悪くないです。
いや、とても良い時間が流れていきます。
室生 朝子さん、貴方がページを開くことが無かったこの本、自分が、貴方の分までキッチリ読み尽くします。

そうなんです。
この本、発行されてから一度もページを開かれた気配がありません。
この本を購入した本屋さんも【署名本】とは言っていなかったから本を開くことが無かったんでしょうね(笑)
いや、一度だけ、著者の方が署名するためにページを開いていますね。
そして、著者の方はご健在のようで、あげた本が一度も開かれることが無かったという事実を、何か間違って自分如きがかいたBlogで知ってしまうのもどうかと思って著者の名前は伏せさせていただきました。
っが、この本、とても良い本。
古本で購入してしまい申し訳ないです。
著者の方に印税が一銭も入りませんから。
しかし!この著者の方、古本屋さんなんですよね~。
因果応報(笑)
そんなオチもつきつつ、こんなオチが待っていたりするから古本の世界は面白いんですよね。
いや、本の世界だけではなく、骨董・アンティークな世界だったり、乗り物の世界だったり、色々な人の手の中を通ってきたストーリーがそれぞれの物にありますから、それを検証したり、想像したり。
そんな楽しみ方があるから、そういった物を手にすル「喜びがあるってもんですよね!

昔は、色々な物たちにそんな事を感じていた自分でしたが、最近めっきり、そんな事を思う時がなくなっていました。
またいつの日にか、そんな事を感じる時が多くなればいいんですけどね~。

ってな感じで、オチが見つけられないので、スパッとぶった切りで





サヨウナラ

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