永い眠りの間にね

昨日書きかけたベスパP200E、ガレージの中で眠り続けていた1台。
屋内保管と言えども
ハンドルパイプ要分解のP200E
スロットル側、シフト側共にハンドルパイプは要分解。
フロントフォークベアリングもカサカサ。
固着気味のフロントブレーキ
フロントブレーキも固着気味。
永い眠りの間にねタンクも中はやはり・・・といった感じで掃除しなければいけない状態。
ボロボロになった緑の配線
お約束のCDIとメインスイッチ間の緑の配線はボロボロ。
そしてエンジンはキックが降りない状態。
クランクケース内にキャブレターから流れ落ちたガソリンが固形化してクランクロック。
綺麗な状態の腰下
腰下は綺麗な状態だったんですが
腐ったガソリンコーティングのシリンダー(縦)
腐ったガソリンコーティングのシリンダー(横)
腰上は腐ったガソリンコーティング。
ピストン&シリンダーはもしかすると駄目か?と思ったけど腐ったガソリン溶かしてみたらセーフ。
っで、ケース割ってみてガックリ。
削れたクランクケース
ケースが削れちゃってる・・・
このエンジン、一度オーバーホールされた形跡があります。
まだ動いていたころ、クランクシャフトオイルシールがケースの中で外れて破片がケース内回ってオーバーホールしたんじゃないかと思われます。
オイルシールを新品に変えて組まれただけの状態。
これでは、動いていたころも調子は良くなかったんじゃないかな。
以前ならここが削れたり深い傷が入ったクランクケースは廃棄若しくはリードバルブ化するしかなかったんだけど今は
https://kbscooters.com/blog/?p=29719
↑で書いたように復活の道はある。
ただ加工賃はお高いですけど。
エンジンだけでも結構な金額になる上にボディー側もやる事テンコ盛り。
う~ん・・・
今のP200Eの相場よりは安くは済むけどどうしましょ。
本日、オーナー様がご来店。
どうしましょうかとご相談。
結果、寝かしちゃった俺が悪い。ここまでバラしたなら全部やって下さいとの事で作業続行となりました。
男ですね!
やると決まればガッツリ整備して調子よく動くようにしなきゃなと気合い入りますね。

長期不動車、動くようになるまでの金額はどのくらいですか?とよく質問あるんですが、やはり車両によって状態違うので金額もバラバラ。
今回は不動で進行した劣化だけではなく動いていたころに受けたダメージもありました。
元々の状態がどこまで消耗しているかにもよるんですよね。

なんにせよ、再び眠りにつくのではなく復活させることとなったので嬉しい限り。
バシッとやりましょ!といった感じで今夜はこれにて。
サヨウナラ

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