ベスパの寝起きあれこれ

3年以上眠っていたET3
3年以上眠っていたベスパET3の外観
お預かりしてすぐにキャブレターをばらして、キャブレター内の腐ったガソリンを溶かすためにキャブクリーナー漬け。
キャブクリーナーで洗浄され綺麗になったキャブレター内部
腐ったガソリン洗い流して綺麗さっぱり。
キャブを車体に組んでエンジン始動。
と思ったら、かからない。
かかりそうなんだけどかからない。
よく耳を澄ましてみると、キックを踏んだ後に
チャンバーの出口から空気が抜けている様子
チャンバーの出口から
「シュ~~~~~~~~」
という、なにやら空気が抜けていような音が。
何事?
もしや?
と思い、長いドライバーをチャンバー内に
ドライバーをチャンバー内に差し込んでいる場面
ブスっと刺したら、手に伝わってくるのは
「ザクッ」
てな感触・・・
やはり。
そう思いドライバーを抜いてキックを踏むと一発始動。
休眠ベスパにありがち。
チャンバー内に蜂の巣作られちゃってました。
故の糞詰まりでエンジンかからず状態。
無事エンジンがかかったので試運転へ。
クラッチレバーを握って1速に入れて発進!
と思ったら、クラッチ入れて1速に入れた瞬間「ガツッ」という衝撃が来た瞬間、クラッチ握っているのに前に進んで即エンスト。
クラッチ板が張り付いてしまっていてアウト。
前後タイヤ、クラッチ、キャブレター、フロントフォークベアリング、フロントブレーキが休眠している内に要整備となってしまった箇所。

そして休眠ベスパはもう一台。
PX200FL。
かなりの年月眠っていたとの事。
こちらは重症。
PX200FLのフロントブレーキが完全に固着している状態
フロントブレーキ完全固着。
フロントフォークベアリングの固着で動かないハンドル
フロントフォークベアリング、ハンドル動かすのに力書けなきゃいけない位固まってます。
錆をグリス硬化が原因なんじゃないかと。
エンジン周辺からのオイル漏れの痕跡
オイル漏れも。
オイル漏れに関しては、休眠状態前から漏れていたと思われますが。
一番駄目なのは
キックを踏んだ際に異音がした原因となるエンジン本体
エンジン。
キック踏み下ろそうと思ったら、ジャリジャリした感触が足から伝わってきました。
原因は
クランクケース内に固形化したガソリンの沈殿物
クランクケース内に流れ込んだガソリンが固形化。
クランクのビックエンドベアリングも腐ったガソリン漬けになっていて固まっちゃってました。
クランク要交換・・・

眠りから覚まそうと思っても、すんなりいかない場合もあります。
キャブレターの掃除だけでOKな場合も多いんだけど。
長期間動かさない時は、たまにエンジンかけてあげたりしましょうね~。

さて、珍しく真面目にブログ書いたから晩酌するかな!
なんてね、まだまだやる事テンコ盛り。
今日の仕事は今日のうちに気持ち良くやっつけて美味しいおビール様を。
なんだけど、店内、FLのエンジンが発する腐ったガソリン臭が充満してます。
臭い。。。
ピットに戻りたくない。
けどやらなきゃ・・・
ソレデハ

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