雨本 by KBの遠藤
何やら、梅雨に逆戻り?ってな感じの天候ですね。

ボアアップのご依頼を頂いたvespa50s、事件もなく、あっさりと組み上がりました。
っが、雨の為、試運転出来ずに、足踏み状態。
特にネタにならず。。。
油断してたら

愛車が雨に濡れてたり。
それもまぁ、ネタにするには。。。
そんな時に、修理のご依頼を頂いていた50sを引き取りに来られる方がご来店。
ネタになって頂こうと思っていたのに、話に夢中になってしまい、写真撮らせて頂き損ねて。。。
K様、これからも宜しくお願い致します。
っで、ネタに困って突発企画。
いや、企画というより、読書メモ。
最近、老人化が進んでいるようで、やけに早起き。
お蔭で、本を読む時間が増えました。
最近読んだ本の感想など。
ここ最近の読書のテーマは、読んだ事のない最近の作家さんを読んでみる。です。
以下、自分と言う人間が、その本を書いた作家さんの世界と相性が良いかどうかのメモ的な感じで。
批判的な意見などは、書きません。
だって、俺、アホですから(笑)

【中陰の花】玄侑 宗久
この作家さん、前からとても気になっていました。
臨済宗の僧侶でもあり、作家でもあり。これだけで、気になる存在ですよね。
内容は、主人公の僧侶、おがみやのウメさん、石屋のおじさん、主人公の妻、そして、妻が流産してしまった子供、こう書き連ねると、とてもインチキ臭いというと失礼なんですが、宗教がかった小説だと思われそうですが、実際、読んでみるとそうでもなく、静かに、本当に静かに、けど、激しいものも秘めつつ物語は進行していきました。
中々、他に類のない雰囲気の小説だったので、この作家さんの書いた他の作品も、ぜひ読んでみたいかなと。
他の作品を見かけたら、必ず買ってみます。

【鍋の中】村田 喜代子
ある切っ掛けで、田舎のお婆ちゃんの家に集合する事となった孫たち。
そこから始まる、夏の日の静かに流れていく日々を綴った物語。
静かに突き刺さってくる、お婆さんの語る祖先の話。
気が違えるという事への恐怖。
しかし、そんな事を語っているお婆さんにも老いというものがやってきていて。
自分好みの作家さんでした。
表題作以外の収録されている2作品、ちょっと臭いかな。。。などと思いつつも、サラッと読んでしまったし。
この作家さんも、他の作品を見かけたら必ず買って読んでみます。

【珊瑚】新田次郎
脳内登山歴は半端じゃない自分。
あんな山、こんな山、世界中の山々を冬期単独登頂などもしてきました。
現実世界では全く山に登る事がありませんが。
そんな感じで小説、雑誌、映画等、数々の山に登ってきましたが、新田次郎の山にも沢山登りました。
っが、新田次郎の登山もの以外の作品って、全く読んだ事が無かったり。
っで、珊瑚漁師の話を読んでみましたが、やはり、新田次郎は、新田次郎。
読んでみると、まったくもって、山岳小説と同じテンションで書かれていました。
男心をビリッとグイグイ刺激してきます。
この本を読んで初めて、日本での珊瑚漁というものを知りました。
そして、そのリスクの高さも初めて知りました。
尽く難破していく珊瑚漁の船たち。
その対価はとても大きく、命か金か。
それとも男のプライドか。
新田次郎の山岳小説以外も、これから見かけたら買ってみます。

【しょっぱいドライブ】大道 珠貴
田舎の狭い港町を舞台とした、34歳の女性と昔からの知人の老人が共に暮らしていくまでを書いたこの小説、まぁ、SEXというものをからめて、負のオーラを漂わせた女性と、やはり、負のオーラを漂わせた初老の男性との静かに、けど、動きはある話なんだけど、表題作のこの作品より、自分的には、同時に収録されている【タンポポと流星】の方が好きです。
あっ、俺、書き飽きた。
本の事を書くって、内容を書くと怒られてしまうし、そうなると、何処から何処まで引用しながら書けばいいのか分からないし、根本で、自分が何を読んで何を思ったかなんてどうでもいいことだし。
うん。
ネタが無かった今日に限って言えば、今日の記事を間違って最後まで読んでしまった方には嫌がらせできたから良かったのかな。
そんな夜です。
オッペケペ